ハチャメチャのシッチャカメッチャカだった頃!

ザ・シネマ「ワンダーウーマン」。ロードショウ当時、上品にまとまったワンダーウーマンのコスチュームに感心しながらなんとなく観てなかった映画。空飛ぶ鉄腕美女でもやってたらしいけど観たことない、出生地・アマゾン島?パラダイスアイランド?の描写は面白かったけど、ロンドン以降は結構どうでも良くて、ラストでブルース・ウェインにメール送るところで心からウンザリした。ついでに女優もくるくる回って変身するリンダ・カーターのがひゃくまんばいワンダーウーマンっぽい。

 

結城昌治「軍旗はためく下に」。終戦前夜、理不尽極まる軍事裁判によって処刑された兵士らの無念を描く五編。膨大な軍事裁判記録に裏付けされたリアルとフィクションの塩梅が絶妙で、粒が揃って素晴らしく面白かった。飢餓を縦軸にいずれ劣らず凄惨な五編でも、人食い人種まで登場して容赦ない「敵前党与逃亡」がことさら圧倒的。

 

あと表紙につられて「十二人の死にたい子供たち」も読んでみたけど、よほど著者が嫌なやつなのかしらん、キャラクターが揃いも揃ってゴミカスすぎてリタイア。読んだワタシがバカタレだったみたいな。