だいじょうぶマイフレンド

村上龍限りなく透明に近いブルー」読了。モゥなにがなんだかさっぱりわからんかった。と言うか、たったの一語もアタマに入ってこないのはむしろ凄い。やっぱり芥川賞はダメだ。

 

開高健「夜と陽炎・耳の物語2」も読了。こちらはサントリー時代の序盤がいささか冗長だったけど、海外に飛び出してからは俄然、潤いを帯びて、前巻と同様やっぱりうっとり読み耽ってしまう。就中、アラスカの原生林をジープで疾駆するなか、ラジオからアルビオーニのアダージョが聞こえてくる一節に痺れまくり、以来、自分も同曲を繰り返し聞いては嫁はんに呆れられているような按排。

 

同じく開口健「パニック・裸の王様」も読了。どこか空想譚めいた四編。表題作より製菓メーカーの白熱する懸賞合戦を描いて映画にもなった「巨人と玩具」が面白かった。と言うか「裸の王様」がいちばんワケがわからんかった。やっぱり芥川賞はダメだ。