コスモハウンド

当時もほとんど見てなかった宇宙戦艦ヤマトⅢをファミ劇でうっかり全部観てしまった。しかも思ってたひゃくまんばいくらい面白かったのでびっくり。デスラー全然ええとこなかったし、どう見てもキャラ表を見てないトミーの絵はどないやねんだったけど、1980年代も初頭なら文芸も演出も頑張ってて、それだけでもずいぶん好感が持てる。実際、80年代以降で文芸を頑張ってるアニメってどれくらいあるのかと思う。

 

小梅けいと「戦争は女の顔をしていない」。岩波文庫の棚の隣にいつも平積みしてある岩波現代文庫をいずれ読もうと横目で見ていたら(同じ作者のチェルノブイリのは読んだ)、びっくり漫画になってたんで勢い、買ってみた。絵柄は好みのうえ、おさげの女の子がいっぱい出てきて言うことなし。内容もぐっとくるシーンが何度もあって読みごたえがあった(ちなみにいちばん好きなのは復員した狙撃兵が幼馴染と再会する一連)。ロシア文学を読むときのお馴染みのジレンマ、名前が全然まったく覚えられないのは漫画も同じで何度もページを繰り直してしまったのと、漫画はどうしてもキャラの顔が似るのでこれまた何度もページを繰り直してしまったのは些細なこと。