ダグラム砂に沈む

オタク終活。ATX太陽の牙ダグラム」。テレビ大阪の再放送、20年前のATXとシリーズ通しては人生三度目。ちなみに本放送はテレビ大阪の開局でサンテレビからチャンネルが移ってガルシア隊いっぱいくらいまでしか観れなかった。だからと言うワケではないがダグラムで本当に面白いのは展開が予測できないガルシア隊までだと今回結論する。無論、以降も80年代のロボットアニメにしては破格の出来だと思うけど、毎回似たような絵面で似たようなハナシを無理から繰り返し、存在感に比べて不自然に強いダグラムとも蛇足の感はどうにも否めない。あと初登場のブロックヘッドとか、たまに入る二宮作画が救いになってるけど、サンライズの二番手にしても低空飛行にもほどがある作画は何とかならんかったもんか。作画のついでに続々登場するカッコいい新型コンバットアーマーにまったく見せ場がないのも凄い。とは言え田中亮一の代表作はやっぱりロッキーだと思うし、私的ワースト声優の銀河万丈に緒形賢一もチコやナナシはなぜか最高にいい。冬木透の音楽もいい。初回と最終回のリンクも素晴らしい。と言うワケでやっぱりダグラムはいい(と日記には書いておこう)。

 

マイク・ビショップ「時の他に敵なし」読了。やたら分厚い一冊。精神と実存の時間旅行の発想が面白いけど、自画自賛のあとがきで萎えた。ジョージ・オーウェル「一九八四年」も読了。これとザミャーチンの「われら」を読了したタイミングでウクライナ侵攻が始まって、共産主義に衆愚はやっぱりあかんよなと。レマルク西部戦線異状なし」読了。昭和30年初版の傑作の翻訳まま、いまだ版数を重ねてるのが凄い。これは映画より原作のが面白かった。マーク・トゥエイン「人間とは何か」と「不思議な少年」読了。ペシミズムの極致の前者を自ら翻案したようなのが後者で、キチガイが一番幸せとか何とか、こちらはかなりの人が読んでると見た。