今度失敗したら殺すぞ!

ナゾー様が全編イライラし過ぎの東映チャンネル「黄金バット」。きっぱり黄金バットが死ぬほどカッコよく、高見のエミリーちゃんが死ぬほど可愛いだけの映画。でもそれだけでなんべんでも観れてしまう素敵な映画。佐藤肇の母親とかミスター黄金バットの正体とか頼んないトクサツ監督とか、クランクアップまでのバックボーンが結構悲惨でびっくりするけど、超低予算をほとんどカット割りだけで逃げ切った感のある佐藤肇はとりあえず凄い。あと悪魔道人と同じ演技の沼田曜一最高。

 

リラダン未来のイヴ」読了。創元ライブラリ版だったんで実に読みにくかったけど、時代背景とシンクロする文体は格調高くて悪くなかった。ラストはジョジョのジョナサン編のそれみたい。ドストエフスキー「賭博者」も読了。奇しくも「黄金バット」同様に急ごしらえの作品にて序盤が退屈で中盤面白く、そして終盤急ぎすぎみたいな。ギャンブルで身を亡ぼす婆さんが(サンダーバードの侯爵夫人みたいな)いい味出していた。

 

佐藤肇と言えば先月の和歌山行で「吸血鬼ゴケミドロ」でお馴染み橋杭岩へ行ってみた。昆虫大戦争とかギララとか髑髏船とか、きっぱり作らないほうがマシだった松竹の怪獣ものでゴケミドロだけあまりにも別格な謎。

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