一直線とはなにか

なかむらたかしの絵が心から嫌いだったんで観たことなかったATX未来警察ウラシマン。全50話。オープニングで下っ端ハスラーとばかり思ってたルードビッヒが実はネクライム(笑)次期総統と知ってびっくりしたが、どう見ても好きになれないルードビッヒを視聴者全員が好きでないとおかしい前提で作ってる作劇はいかがなものか。扱いに困って始終ぞんざいだったリュウの用途不明の超能力が終盤唐突にクローズアップされるのも謎。ガッチャマン2の池田勝よろしく神谷明がひとりで頑張ってたけど、きっぱり真下耕一はダメだ。

 

年末に相棒から貸してもらったと言うか押し付けられたと言うか、「少年の街ZF」全巻と「柔道一直線」完全版を読了。前者は小池一夫のうんちくが功を奏して長丁場でも結構納得いく展開になってたけど、オチは些か唐突過ぎ。後者は怪柔道家が続々登場する仮面ライダーみたいなテレビシリーズを丁寧に描いてる印象で、しかしあとからあとから登場する強豪らにはやっぱりうんざりするついでに「空手戦争」みたいな終盤は梶原作品らしくきっちりヤクザも登場する。でもまあ梶原一騎まるだしの鬼車の過去ばなし(丸井君の立場はなくなるけど)と大完結編はシャレでないけど簡潔でよかったのでよしとする。キャラクターはテレビシリーズで岸田森が演じた香川先生が出色だと思う。