怒る!

サマセットモーム「人間の絆」挫折。上下巻で敬遠してたのをようやく手にしてみたけど、モームにしてこのダメダメさは一体何なのか。

 

オタク終活で九重祐三子のコメットさんを観始めるも、毎回毎回、心からどうでもいい展開と、40年経っても相変わらずムカつく川越兄弟と、一片のカタルシスもないオチにとても耐えられず市川森一の登板を待たず挫折。観る前に「やめといたがええんちゃうか?」と忠告してくれた相棒はサスガ。往年の同人誌なんかやたら力が入ってたけど、この番組が好きな人に一体ナニがそんなに面白いのか正直聞いてみたい。しかしホームドラマエスエフを加味したら普通、ドラマの密度が上がって面白くなるはずではないかと思うけど、古色蒼然な国際放映の脚本陣には早すぎたのか、あるいは帰ってきたウルトラマンが凄すぎるのか。でもまあパートとは言え人形アニメだけは相変わらず無駄に良かった。

 

と言うワケで心機一転、超人機メタルダーを観ることにする。

 

ええ年したおっさまがひとりで行くととてもカッコ悪いので嫁はんについてきてもらって阪急本店で開催中の高田明美展へ。しかしファンシーララのグッズが全然まったくなくて寂しい気分に。

緊急指令10-4・10-10の出動だ!

アイルランド短篇選」読了。半分くらい面白かった。イギリス文学もアイルランドも結末は明るい方がいい。シャーウッド・アンダースン「ワインズバーグ、オハイオ」読了。恐らくは訳がダメでまったく面白くなかった。カポーティ「夜の樹」読了。これも所収の前半面白くないのは訳がダメなのかしらと思ったら、村上春樹の訳に拮抗する「誕生日の子供たち」を挟んで以降は俄然面白くなった。所収の「僕にだって言いぶんがある」は色々と圧巻。

 

オタク終活「緊急指令10-4・10-10」全26話。当時もいまも大好きな番組。かいつまんではよく観るけど通して観るのは10年ぶりくらい。怪物ものから人情もの、怪奇もの、犯罪ものまでジャンルを問わない自由な作劇と、怪奇大作戦よりアンバランス寄りでねちっこい作風もいい。トミーがスポンサーでなぜかまったく商品化されなかったスバル・レオーネも素晴らしくカッコいい。メインライターの田代淳二が描く所謂ファンタジー編と、高久進の天才ゴリラの都合5編は掛け値なしの傑作で、ほかも致命的な怪物の造形をのぞいて、いずれ劣らず悪くない印象。ワーストは例によって藤川桂介の軽井沢編(ダムラーは藤川にしては悪くないのは夏で懐かしいから?)と、高久進佐藤肇を偲んで書いたみたいな「死体を呼ぶ白骨」くらい。あとは馬場秀夫のオープニングがとにかくサイテー。主題歌が死ぬほどカッコいいだけに惜しすぎる。なぜ漫画も描いてた内山まもるか、せめて今道英治に描かせなかったのかと50年近く経ったいまでも残念に思う。

 

 

 

 

 

さようなら北斗星司

オタク終活「ウルトラマンA」全52話。当時も途中で嵐に乗り換えたからして、全話通して観るのは生まれて初めてかも知れない。

序盤戦、ハナシの整合性もなにもあったもんではないけどスケールだけはやたら大きいエースキラー戦まではウルトラシリーズの決定版を志す気概も感じられたけど、それ以降はキャラクターにまったく必然性がなかった南夕子の無理もない退場までの迷走っぷりにびっくりする。

さらに以降、夕子の退場を機会にやんちゃ坊主が心機一転、妙に頼もしくなる北斗と、シリーズの打ち切りが決定して登場するウルトラ6番目の弟・ダン少年を中心にした、あからさまに仮面ライダーを模したらかえって身の丈に合った展開はむしろ見やすくはなるけど、そこに文芸の円谷の矜持は微塵もなく、さらに超獣のデザインはどんどん理解不能になり、翻ってトクサツだけはやたらといいのがかえってうら寂しい。

さらに進んでタロウが決定した途端にダン少年が退場、真船禎と並んでアミニズムがエースの作風に似合って悪くない石堂淑朗がラストに向けて適当にまとめあげ、戦犯の市川森一が十八番の嫌味を持って、こんな番組がようも続いたと感心する4クールの幕を閉じる。

と言うワケで終始、釈然としないシリーズではあったし、多分もう二度と観ることはないと思うけど、当時世代ど真ん中でアリブンタとタックビルやプラモのファルコンやタック基地を買い揃えた自分はひたすら懐かしかったのでまあよし。最終回の変身からお子らに見送られるエースまでの演出と音楽だけは神がかってると思う。あとタック隊の雰囲気が変わっても最後までキャラがぶれなかった山中隊員に拍手。

ついでに近所の友達のくんちゃんがタックのジャンパーとヘルメットを持ってたのが死ぬほど羨ましかったこと思い出した。

宇宙にいるのはわれわれだけではない。

クラーク「地球幼年期の終わり」読了。古本屋で創元版見つけて、中学時分に読んでさっぱりだったので40年ぶりに読んでみたらやっぱりさっぱりだった。なにしろコートームケー過ぎてついていけんと言うか、むしろイライラする。

蛇の女王

シネフィル「千夜一夜物語」。人生三回目の鑑賞。面白い面白くない以前の問題で、なんべん観ても主人公アルディンにまったく感情移入できないのが凄い。ビジュアル面でやなせたかしのキャラクターは悪くないけど、手塚御大の描く蛇の美人島や、魔人の嫁はんが化身する牝獣がなんたっていい。とは言えアニメラマではクレオパトラの面白さに到底かなわず、哀しみのベラドンナはさらに別格。どうでもいいけどベラドンナの原画って全然残ってないのかしら。1969年。

 

周囲の持ち上げとラッキーだけでとんとん拍子に出世する今どきの異世界ものの嚆矢のような千と千尋なんぞを評価する連中が、自助努力のすえ本懐を遂げる鬼滅の刃を蛇蝎のように嫌うのは、まあ当然ではあるまいかと。と言うかいちばんマシなラピュタですら盛り込み過ぎてうんざりする、ついでにナウシカはユパさまが飛んでくるシーン以外まったく記憶に残らない宮さんのアニメで掛け値なしに面白いのってなんかある?

地獄で飲もうぜ、アミーゴ

オタク終活「エルカザド」全26話。13年経って観るとひょっとしてもしかしてと期待したけど、相変わらずマントのナディ以外、全然まったく観るところのないアニメだった。しかし給仕だったナディがなぜあれほど腕利きのガンスリンガーになり得たのか、連邦軍がXネブラ対応型のコンバットアーマーを揃えてなお無双だったダグラムと同じくらい謎。

 

NECO「軍旗はためく下に」。翌年に仁義なき戦いを控えた深作監督がなんかのついでに撮ったみたいな反戦映画。圧倒的だった原作の五編を一編にまとめてかえって散漫な印象。翌年にZAT副隊長を務める三谷昇ファン(いるなら)必見。あと三重街恒二が相変わらず目立っててよし。ちなみに主役は丹波哲郎。1972年。

おもちゃの交響曲

オタク終活「怪奇大作戦キチガイ製造機含む全26話。円谷プロの斜陽を反映したラインナップはいずれ劣らず陰鬱でビックリするほどパッとしない。改めて怪奇大作戦は飯島監督の「霧の童話」と実相寺の「京都買います」の斜陽シリーズを撮るためだけにあったシリーズだと思う。ちなみに高校時分、朝日放送で流れた「ウルトラQ」の後番組がこの「怪奇大作戦」で、ウルトラQのが面白かったとぶーたれる友人らに「トクサツ素人のお前らには円谷文芸の精華・怪奇の凄さがワカランのだ!」と豪語したのがいまさらながら恥ずかしい。どう考えても正しいのは彼らだった。今度会ったとき謝っておこう。