泰緬鉄道は狂気によって建設された鉄道である

古山高麗雄「兵隊蟻が歩いた」読了。著者の大東亜での足跡を辿る戦地再訪の記録。ユニークな筆致がときに徹底的に皇軍を罵って、対極にある高杉一郎の「シベリアに眠る日本人」の読後だけに鮮烈。愛読書「戦艦大和」の吉田満の寄稿もあってお得感がある一冊だった。