クラリネット
ガルパンの新章1。今度は桃さんの進学問題で戦車道ってもうええっちゅーねんと言うか、誰ひとり好きになれない自由学園のざる作戦に騙される大洗の一団っていかがなものか。不良グループとの対決シーンも冗長なだけだった。やはりテレビシリーズの完成度は一度きりのもの、文芸の不満は劇場版の時点で既にあったけど、続編は人気アニメの悲しさで、こうなるとビジュアルに全振りするしかないのもいかにも今どきのアニメっぽい。エンディング前の自由学園の校歌だけはよし。
コーネリアスが音楽やってると言うのでATXで始まったキャロル&チューズディを観始めたけど、お洒落にもほどがあるビジュアルと、スタッフの誰ひとり苦言を呈さなかったのか不思議でならない旧態依然にもほどがある内容の乖離っぷりが凄い。やっぱり全国の米屋で大評判・渡辺信一郎はただ者ではない(褒めてません)。
ATXと言えば何べん観ても面白いアストロガンガーにどこ出典のフィルムなのかしらん、当時以来の次回予告がついててビックリした。ついでに放映中のゴーバリアンも(園田英樹以外は)間違いない面白さで、やっぱりナックのアニメはええのう。スーキャットのインスト版のエンディングもいつか再見したい。
先生の宍戸錠!
「お前、あごになんかついてるやん!」「えッ、どこどこ?」「う~ン、マンダム!」がいま何歳ぐらいの人まで通用するかといつも考えてるけど、とりあえず大林監督と言えばノスタルジィの極致「ハウス」の一強で続いて「瞳の中の訪問者」しかありえない。あとマグマvs紋次郎。
PYG
欣喜雀躍!衛星劇場で「真理ちゃんとデイト」がスタート!もう死ぬまで観れないと思ってたよ。やっぱり真理ちゃんはええなあ。いまも昔も女性アイドルなんて鼻くそほども興味ないけど、真理ちゃんだけは別格。あとキャロライン洋子。デートの相手は誰にしよう~のオープニングも待ち遠しい。
しかしいま観るとオレオレの大塚周夫ってピコピコポンのガルガリ博士とまったく同じ演技でどないやねんと。
衛星劇場「ザ・テンプターズ・涙のあとに微笑を」。カッコよくもダイコンなショーケンが鳩を可愛がったりその養親が結婚したり高所で対決したりと面白いとは口が裂けても言えない映画。でも和田嘉訓でX星人で天本英世なのに語る口も持たない「ザ・タイガース・世界は僕らを待っている」に比べたらひゃくまんばいマシ。さらにマチャアキの友情出演もあってはボロ勝ち。しかしショーケンは死ぬまでショーケンだったけど、いまやジュリーはすっかりカーネルサンダースで、どこでふたりの差が出たのかしらん。
ドイツ人と言うドイツ人は片端から殺せ!
スヴェトラーナ・アレクシェーヴィチ「戦争は女の顔をしていない」読了。なにひとつ同じハナシはないと紹介されながら、どないしても似たようなハナシになってしまって長丁場の中盤、ちょっとだれてしまった。狙撃手ほか漫画版に採用されたエピソードと、巻末にまとまって紹介されるドイツ兵へのいたわりが心に残るけど、後発とは言え同じ作者なら以前読んだ「チェルノブイリの祈り」のほうが面白かった。しかし漫画版は生理のハナシは二人の述懐を上手くまとめてあったりして改めて感心する。
WOWOW「ニセコイ」。実写版のやつ。映画館で予告観てずっと気になってたけどソフトは絶対買いたくなかったタイトルを二年越しに観る。女の子が可愛いだけで絵もハナシも何をやってるのかさっぱりわからん原作と違って予想を上回って面白かった。コスプレをもう少し押さえたらもっと観やすかったキャストもはずれなく、就中目当てだったDAIGOの用心棒も最高で言うことなし。