貴様!ただの牛ではないな!?

ATXのゴッドマーズが終了。当時、これとXボンバーは知らない間に観なくなったのを不思議に思ってたのが後年、どちらも藤川桂介がメインライターと知って得心した番組で、あれから40年経って嫁はんと晩飯喰いながら全部観るとは思わなかったけど、藤川はもとより毎回ウルトラマンをパクってる田口成光と、唯一の救いだった城山昇も流石に終盤はグダグダになって思ってたひゃくまんばい酷いアニメに仕上がっていた。なんたって男も女もその時の感情だけでヒステリックに動くキャラクターと無造作に盛り込まれる観念論は藤川桂介の真骨頂(就中一目惚れしたガッシュの墓標の前で拳銃自殺しようとするミカが白眉)で、全編ハナシに整合性も何もあったものではない。とりあえず徹頭徹尾、女性ファンをだまくらかすことしか考えてないアニメであることは分かったが、ついでに40年も考える時間がありながらいまだにゴッドマーズが面白い人と思う人はきっぱり病院行った方がいい。作画の方は本橋先生の絵はいま見ても全然文句ないのはサスガだけど、Bパートに顕著だった金田かぶれの原画陣のそれはもうギャグ以外のなにものでもない。とりあえずロゼにまったく未練がなくなってさっぱりしたのとマーグのキャラが案外良かったのが全64話の数少ない収穫ではあった。あと番組の骨子だったはずが途中からまったく語られなくなったガイヤーの反陽子爆弾がどうなったのか、知ってる人は教えてくれたまえ是非。