日本の男の艦じゃ!

カポーティ「ここから世界が始まる」。初期短篇集。基本に倣った諸作品で実に読後感がいい。同「草の竪琴」なんか懐かしい筆致でこれも読後感がいい。

ライオネル・ホワイト気狂いピエロ」びっくり面白かった。なんでこれを原作にしてあの意味不明にもほとがある映画になるのか。そらベルモントゴダールと袂を別つわみたいな。

吉村昭戦艦武蔵」武蔵建造と沈没までの秘話。あとがきにもあった吉田満の「戦艦大和の最後」に比べて淡々としたドキュメンタリーで面白かったけど感慨はない。とりあえず海軍上層部の一部しか大和と武蔵の艦名を知り得なかった史実から、いかにもカッコいい「宇宙戦艦ヤマト」の永井一郎声の釣り船の爺さんのセリフが真っ赤なフィクションだったことは分かった。

ニーチェ悲劇の誕生ニーチェのデビュー作。最初から最後までさっぱりワカランかったけどなんか勢いだけで読めてしまって、しかも面白かった気がする、岡本太郎とかが絶賛してる時点でそういった本。いまは「ツァラトゥストラはこう言った」を通読中。当然みたいにさっぱり分からない。

いまも昔も仮面ライダーのファンはアホばっかりでなによりだ。