君、プーシキンを読んだことがある?

開高健「歩く影たち」「ロマネ・コンティ1935年」読了。どちらも短編集。読み終わってから三篇ダブっていたことに気がついたのは我ながら間抜けなハナシ。陰のある美しい筆致は両者とも劣らずながら、前者が戦場のハナシばかりなぶん、まだしも平和的な後者のが読みやすかった。

 

プーシキン「大尉の娘」も読了。いつか露助の俘虜になったとき、ふたりのロシア人から煙草代に20ルーブリをいただきたいと思って読んでみたけど、きっぱり全然まったく面白くなかった。流石に古すぎる。

 

読む本がなくて通勤駅の阪神芦屋駅前の宝盛館で買った星新一「午後の恐竜」も1時間で読了と言うのかしらんが読了。小学生時分は中編が多いこの本を敬遠してたけど、改めて読むとこれくらいの長さがちょうどいい。そして肩透かしなオチも多いなか、表題作はいまもって傑作だと思う。

 

しかし子供の頃から通ってた本屋もいまや宝盛館を残すのみとなってしまった。町の本屋さんのラインナップは寂しいけど、なるべくここで買うようにしよう。